ライダーは服装を気にしない?

服装を気にしない人が多い

ツーリングあるあるはいろいろとありますが、その中の一つが「ライダーは季節感を気にしない」というものです。
例えば春秋のツーリングでトレーナー1枚でやってくる人は少なくありません。
日中はそれでいいかもしれませんが、夜は結構冷えるのでトレーナー1枚だけでは厳しいです。

一方夏場になるとTシャツ1枚で羽織るもの一切なし、冬でも少し暖かいと薄着でやってくる人もいます。
しかしいずれも冬になると冷え込むので、この格好では体が冷えてしまいます。

初心者であれば「よく知らないんだな」と納得もできるでしょう。
しかしベテランのライダーでもこのようなミスを犯しがちです。

余計なものを持ちたくない

なぜこのようにシーズン無視の服装でツーリングに臨むのか、まずは持ち物をできるだけ少なくしたいというものがあります。
バイクの場合、自動車のようにトランクルームがありません。
収納力も少ないので、あまり持ち物を準備したくないという思いがあります。

そこで服装についても「暖かいから羽織るもの必要ないんじゃ?」と思ってしまうのです。
このような人は実際寒かった時でも「何とかなるだろう」という根拠のない楽観論邪になってしまいます。
こういったタイプの人はバイクに荷物を載せない、それどころかパンツのポケットの中にも何も入れたくないと思いがちです。

ストレス解消したい心理状態も関係

ツーリングに参加する人を見てみると、日頃の仕事や人間関係に伴うストレスを解消したいという思いを思っています。
実際バイクに乗っているときに鼻歌を歌ってみたり、大声をあげてみたりする人も少なくありません。
これも日ごろのストレスを解消したいという思いから来ているのでしょう。

このようなストレスを解消したいという思いが、「余計な心配事を抱えたくない」という心理状態になるのでしょう。
しかもライダーは今を生きる生き物だという意見もあります。
「今暖かいから羽織るものは必要ない」と先のことを読まずに行動してしまうわけです。

開放感から主観的に

ツーリングには日ごろのストレスから解き放たれる開放感があります。
そこから高揚感が生まれ、普段ではありえないハイテンション状態になるわけです。
こうなると主観的に物事を判断しがちです。

つまり「多少寒くなっても自分だったら大丈夫」という根拠なしのポジティブシンキングになってしまいます。
皆さんも開放感から気持ちよくなった時に、普段では絶対にしないような無謀な行動をした経験のある人もいるでしょう。

そのことからもわかるように、ツーリングの時にシーズン無視の服装をすることはだれにでも起こりうる罠なのです。
「大丈夫だろう」と思うのではなく「もしかしたら…」という思考を意識することが大事です。