国道117号線を快走
長野市と新潟の小千谷市を繋ぐ国道117号線は谷街道と呼ばれることもあります。
実に130km弱ありますので、乗りごたえのあるツーリングコースです。
北信越を縦断する道路で、地元民の方にとっては大動脈とも言える道です。
交通量が多く、新潟港で荷揚げされたものを運ぶトラックもしばしば通ります。
しかしその割には快適な走行を堪能できるコースがおすすめポイントです。
信号はあまり多くないので、信号で止められる心配がありません。
もともとは酷道
今でこそ快適な走行を楽しめる路線になりました。
しかしかつては酷道といっても差し支えない程度のレベルでした。
1.5車線程度しかないような狭めの道でした。
ところが平成13年から道路工事を何度も行って、対向2車線に変身しました。
バイパスを走行しているかのような感覚で走行できます。
地方の気候で冬場は積雪を記録します。
3メートルくらいは軽く積もりますので、冬場にツーリングをする際にはスパイクタイヤは必須です。
それ以外の季節であれば、初心者でも十分攻略できるコースです。
千曲川の流れる光景
谷街道の見どころとして無視できないのは、千曲川の景色です。
日本でも屈指の大きな河川とその周辺に農村と里山が点在する光景は、懐かしさを覚える人も多いでしょう。
民家も点在していますが、築100年を超えるものも少なくありません。
歴史の教科書やセピア色の写真で見たことのある原風景をリアルタイムで堪能できます。
また秋口にツーリングするのがおすすめのスポットです。
千曲川沿いの山間部を通行する形になるので、紅葉の中を走行するような形になります。
ですからどこかに寄り道することなく、ただ道を走っているだけでも十分楽しめる内容です。
観光スポットも充実
純粋なツーリングを楽しむのもよし、観光旅行で利用するのもよしのコースです。
というのも観光スポットがこのコース界隈には点在しているからです。
例えば清津峡や秋山郷といった有名な名勝地があります。
その他にも野沢温泉や鍋倉高原にも向かうことができます。
野沢温泉郷で一泊するのもよし、13の共同浴場があるのでこちらでツーリングの疲れをいやすのもよしです。
さらに千曲川の雄大な流れを見ているだけでも時間を忘れてしまうでしょう。
このようにいろいろな楽しみ方ができるのもおすすめの理由です。
さらにダムなども大型の建造物が好きな人は、西大滝ダムに向かってみるといいです。
千曲川に建設されたダムで、昭和14年に完成しました。
歴史的にも価値のあるダムといえます。
しかも現役バリバリで活動しているダムでもあります。
水力発電所に利用されているダムで、日本一の発電規模を誇っています。