ツーリングとマンホールの危険性
バイク乗りなら感じずにはいられないのがマンホールの危険性です。
バイクの特性上、車に比べると安定していませんので、マンホールの上でカーブなどをするとスリップしてしまう恐れがあります。
特に雨の日のマンホールは鉄板の上に水が溜まっているため危険性がさらに高まり、曲がろうとしたときやブレーキをかけることで転倒するケースも多いので、マンホールに嫌な思い出があるというライダーも多いでしょう。
もちろん雨の日だけ注意すればいいということはなく、晴れの日でもスリップする危険性はありますので注意が必要です。
道路の状況によってはマンホールの周りが隆起し、スピードを出してツーリングしているときにその上を走行してバランスを崩す可能性もあります。
事故を起こさないためにも、バイクに乗るときにはマンホールの危険性を十分理解しておくことが大切です。
マンホールがライダーに嫌われる理由
ライダーがいくら気をつけていても、マンホールの位置をすべて把握できるわけもなく、毎回マンホールに気付けるわけでもありません。
曲がろうと思ったときに視界に入ったり、ちょうど止まりたい位置にあったりとマンホールは神出鬼没です。
ツーリングをしていて突如現れるマンホールトラップに、ライダーはヒヤヒヤしながら立ち向かわなければいけないのです。
四輪車であれば悠々と通過できるマンホールも、二輪のバイクではハンドルをとられて大事故につながる恐れすらあります。
ちょっとした段差でも転倒することがありますので、命の危険と隣合わせと言っても過言ではないでしょう。
マンホールトラップを回避するには
ライダーの多くはチャレンジ精神に溢れる冒険者です。
とはいえ、ライダーを待ち構えているマンホールに向かって真正面からアクセル全開で対抗するのは飛んで火に入る夏の虫、スリップしに行くようなものなのでやめておきましょう。
マンホールを避けて走行するためには、目線を遠くにおいて早めにマンホールに気付けるようにして、前を走る車との車間距離も十分にあけておくことがポイントです。
もちろん、速度を出しすぎるとスリップする原因になってしまうため、速度を出しすぎず安全走行を行いましょう。
カーブにマンホールがある場合には、速度を落としてしまうとバイクのグリップ力を働かせることができません。
マンホールがかわせるようならかわし、どうしても上を通ることになるなら一定の速度を保ってブレーキをかけ、荷重をかけてグリップ力を使って走行します。
マンホールは避けきれないことも多いので、状況に応じてスマートに対応しましょう。
なお、タイヤの状態が悪く劣化している場合は交換をおすすめします。