埼玉から群馬へ

関東で山越えを体験できる埼玉~群馬ルート

埼玉県から群馬県に至るルートは関越自動車道を使う方法が一般的ですが、あえて山越えをしていくことでワインディングを体験することができます。
ルートはいくつかがありますが、おすすめとしてはまず国道299号線を使った方法があります。

国道299号線は埼玉県飯能市から秩父市に向かって伸びる道路で、さらに北上をすることで群馬県を通過し長野県まで至ります。
国道299号線の全長は194.7kmという非常に長い距離となっているのですが、中でも埼玉県と群馬県の県境部分と、群馬県と長野県の県境にそれぞれ山中のワインディングロードがあります。

なお国道299号線が通行する小鹿野(おがの)町は、この道路を通行してツーリングをするライダーが多く見られることを受けてオートバイの町として町おこし事業が行われています。
この町おこし事業はライダーが訪れやすい環境を整えるとともに、各種イベントを定期開催するという形で展開しているので、埼玉県および群馬県に在住のライダーは注目です。

小鹿野町には両神温泉薬師の湯という町営日帰り温泉もあり、そちらで農林産物の直売もされています。
途中休憩には最適の場所となっているので、群馬県に抜ける前にはぜひ立ち寄ってみてもらいたいです。

小鹿野町の名物となっているのが「わらじカツ丼」で、本当にわらじくらいの大きさのカツがそのまま出されてきます。
「お食事処ななたき」というところで食べることができ、さらにお持ち帰りにも対応しているそうなのでぜひ行き帰りのお土産にしてみてください。

志賀坂トンネルを抜けると群馬県

小鹿野町を抜けてさらに北上をしていくと、しばらくして短い山を貫くトンネルにあたります。
これが志賀坂トンネルで、このトンネルの間に埼玉県と群馬県の県境があります。
トンネルを抜けると群馬県神流(かんな)町に入り、その名前の通りに美しい渓流を見ながら進んでいく道路が見えます。

神流町は日本初の恐竜の足跡が発見された土地ということで、町には多くの恐竜をモチーフにした建物などがあります。

国道299号線のルートを通行していくときに注意をしたいのが、群馬県を通り抜け長野県に至る途中にある「十石峠」です。
この十石峠は関東でも有数の「酷道」と言われることもある場所で、道路環境の悪さや見通しの悪さ、アップダウンやカーブの難しさから初心者にはあまりおすすめできない道路となっています。

しかし途中には「十石峠展望台」など周辺の美しい自然風景を眺めることができるスポットがあるなど、ツーリングルートとしては決して悪いものではありません。
なお途中は高さ3m以上の車両および大型車は通行不能となっています。