鳥取県の名峰・大山(だいせん)を回る道路
鳥取県を代表する山麓である大山は、海抜1709mの中国地方最高峰です。
1936年には国立公園に指定をされており、1963年からは蒜山(ひるぜん)、隠岐島、島根半島、三瓶山までを含めて「大山隠岐国立公園」ということで管理をされています。
大山はその雄大な姿から「伯耆(ほうき)富士」とも言われており、古期の成層火山と新規の鐘状火山による複成火山という非常に珍しい地形をしていることが特徴になっています。
そんな鳥取のみならず中国地方全域のシンボルとも言える大山をぐるりと周回する形となっているのが「大山環状道路」です。
ちょうど一周するようになっているので名峰大山をさまざまな角度から見ることができるというメリットがあり、途中には数多くの名所が存在しています。
ライダー的視点で説明をしていくと、この大山環状道路には全部で6つの峠があり、それぞれ走行感が異なります。
その中でも最も標高が高く、見晴らしもよいのが鍵掛峠です。
鍵掛峠は展望台がなくとも大山の眺望を見ていくことができる有名スポットとなっており、特にカーブを曲がった直後に現れる山麓の風景の美しさに定評があります。
大山環状道路へのアクセス方法としては、関西方面からは中国道中国吹田I.C.より津山方面に向かい、落合JCTを経由して米子道を蒜山・米子方面へと進んで行きます。
その後米子I.C.から一般道に下りて県道24号線から大山方面を目指すことで大山・博労座に到着をします。
その他にも広島・岡山方面や九州方面からもルートがありますので、各地域からのアクセス環境も良好です。
2018年に開山1300年を迎えた大山を望む
大山は名峰として古くから知られており、その歴史は1300年前にさかのぼります。
開山から1300周年をこの2018年に迎えたばかりであり、山岳信仰の対象にもなってきたことから現在も年間を通して多くの登山客が訪れています。
登山目的で訪れる人が多い反面で実際の登山道はそうそう生易しいものではなく危険な箇所もありますのでもしツーリングがてら登山を考えている人であれば十分に装備をしてからのぞむことをおすすめします。
また大山は鳥取を代表する観光スポットでもあることから周辺には立ち寄りたいお店も多くあります。
特に注目したいのが地元食材として知られるサザエとブロッコリーで、この2つを使った料理は多くのお店で提供されています。
おすすめの場所としては「道の駅 大山恵みの里」で、こちらは山陰道の名和I.C.を下りてすぐのところにあります。
海沿いでは「御来屋漁港」や「お魚センターみくりや」といった近海でとれた海産物の直売所もありますのでそうしたところもおすすめです。