群馬県嬬恋村から長野県軽井沢町へと続く道
鬼押ハイウェイは国道や県道といったものではなく株式会社コクドが作った一般道路です。
株式会社コクドは西武グループの会社で、観光スポットとして営業している「鬼押出し園」へ観光客を誘致するために作った道路ということになります。
道路は総延長17.0kmとなっており有料道路として運営されており、軽井沢区間および鎌原区間という2つの区間があります。
一般道路とはいえその歴史は非常に長く、昭和8年開通という現在まで70年以上もの歴史がある地元ではおなじみの道路となっています。
ちなみに観光地「鬼押出し園」はこの鬼押ハイウェイを通らなければ必ず行けないというわけではなく通常の公道からでもアクセスをすることは可能です。
有料道路ということもあって途中には景観などを楽しむことができる展望スポットもあり、料金も軽井沢側と群馬県側とで片方のみ使用をすることも可能となっているので訪れるときには鬼押ハイウェイを使うことがおすすめとなります。
鬼押ハイウェイがあるのは群馬県吾妻郡嬬恋村から長野県北佐久郡軽井沢町の間という両者とも関東有数の避暑地・リゾート地であるということも特徴の一つです。
なおこの2つのエリアをつなぐ道路は万座ハイウェイを含めた約60kmなのですが、このうち峰の茶屋から鬼押出し、鎌原までの間にあたる15.6kmを「鬼押ハイウェイ」としています。
道路は広く走行しやすい景観となっており、途中にある六里ヶ原休憩所からは浅間山を間近にのぞむことができます。
早朝などには霧が出やすく、それがまた奇岩スポットである鬼押出しという場所を幻想的な景色にしてくれます。
バイクや自動車で走行をするのも楽しい鬼押ハイウェイですが、実はこの浅間山近辺は日本での自転車ロードレース発祥の地としても有名です。
浅間火山レースや浅間高原レースなど現在も開催されているレースがあることから、ロードバイクを趣味にしている人もぜひ訪れてみてもらいたいです。
火山の噴火によってできた奇岩を眺める鬼押出し園
関東有数のツーリングスポットである鬼押出し園ですが、やはりここを訪れたなら鬼押出し園に行ってみるべきでしょう。
「鬼押出し園」というのは、浅間山の火口で鬼が暴れて岩を押し出したというお話からつけられた名称であり、火山の噴火によってできあがった奇岩たちがあちこちに見られます。
鬼押出し園の内部には他の地域では見ることができないような不思議な形をした巨大な岩を見ることができるとともに、浅間山の火山活動を感じることができるようになっています。
園内には飲食店や土産店などもあり、地元ならではのメニューを楽しむこともできます。
奇岩をモチーフにした「溶岩クッキー」や、鬼の形をしたインテリアなどがおすすめです。