和歌山県と奈良県の県境を走る道路
関西南部の大部分を占める紀伊半島の内陸部には、ユネスコ世界遺産として登録をされている高野山があります。
高野山は平安時代に弘法大師によって開かれた日本国内でも有数の仏教の聖地となっており、真言密教の根本道場である金剛峯寺など多くの霊場があります。
そんな荘厳な山中を縫うように敷かれているのが「高野龍神スカイライン」です。
高野龍神スカイラインは紀伊半島のちょうど中心近くにあり、和歌山県と奈良県の県境に沿うような形で道路が走っているのが特徴です。
具体的には高野龍神スカイラインがあるのは和歌山県伊都郡高野町から田辺市龍神村までをつなぐ42.7kmのコースです。
山中を南北に縦断する形になっており、途中には紀伊半島最高峰である護摩壇山を越えて走行をするという本格的な山道が続きます。
関西方面の県をつなぐ主要道路としての役目もあり、和歌山県・奈良県・三重県方面をツーリングするときには欠かせないルートです。
和歌山県龍神村は和歌山県内でも有名な龍神温泉や小森谷渓谷など数多くの観光名所がある場所であることから、地元ライダーだけでなく全国から観光客が集まっているスポットでもあります。
もともとは有料道路として運営されていましたが2003年からは無料開放されたことにより、国道372号線の一部として誰でも通行可能です。
道路自体は1980年に開通をしており、それまでは大阪などの関西中心部から和歌山県方面に向かうときには海沿いのルートを通るしかなかったところ、内陸からまっすぐに龍神村方面に向かうことができるようになりました。
大阪方面から高野龍神スカイラインを見ざす場合には、まず南大阪から外環状線(国道170号線)から国道310号線を経由して京奈和自動車道の五条I.C.を目指します。
五条I.C.からは京奈和自動車道に入ることができますのでそちらから約1時間をかけて高野山を目指して走行していきましょう。
京奈和自動車道の橋本I.C.で降りてからは国道370号線に乗って高野山を目指していくとやがて奥の院参道が見えてきますのでそこからは高野龍神スカイラインは目と鼻の先です。
冬季間の通行止めに注意
高野龍神スカイラインは夏場のシーズン中にはほどよい気候で走行しやすいスポットですが、冬場は冷え込みが厳しく交通規制が敷かれることがよくあります。
詳しくは高野龍神スカイラインの公式サイトにて通行止めのスケジュールおよび時間について案内がありますのでそちらを参考にしてみるとよいでしょう。
また全車両チェーン携行規制がつくこともありますので、その場合は事前に用意をしておくようにしてください。
特にバイクの場合は自動車よりも交通規制が厳し目となっているので季節外れのツーリングには十分に注意することをおすすめします。